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医療法人・健英会
 鍜治田クリニック 
内科
消化器内科
 
奈良県奈良市北登美ヶ丘
3−12−15

0742-52-3001
院長 鍜治田英俊


急性肝炎 B型肝炎 C型肝炎 急性虫垂炎
ノロウイルス 潰瘍性大腸炎 肺炎球菌感染症 大腸がん


 感染について
  感染経路は、母子間感染・輸血・未消毒の医療機器の使い回し・麻薬・ピアスの穴あけ・性交渉等です。
感染には、一過性感染と持続性感染に大別されます。
一過性感染では、症状が現れる急性肝炎と、自覚症状が現れないまま治癒する不顕性感染に分かれます。
持続性感染は、6ヶ月以上にわたって肝臓の中にウイルスがすみつくことで、感染者の大部分は、B型肝炎感染者の母親からの出産時に感染することがほとんどでした。これは、乳幼児が免疫寛容の状況にあり また、自己の免疫システムが未熟なために持続感染が成立しやすい状態にあるためです。しかし、現在では、生後すぐの処置によってほとんどありません。
また、輸血による感染もほとんど無くなりました。
しかし、近年では健康な人の急性肝炎後の慢性化が増加してきているとも言われています。
慢性肝炎の症状は、症状がないか、“疲れやすい”、“食欲があまりない”など軽いため患者自身が慢性肝炎に気づくことはほとんどありません。しかし、血液検査を行うと肝機能障害が発見されます。まれにB型慢性肝炎では急性増悪という肝機能の急激な悪化のため、だるい、黄疸がでるなどの強い症状があらわれることがあります。多くの場合は、慢性肝炎自体の自覚症状は軽いのですが、肝炎が数年から数十年と長い間続くと、肝硬変、さらには肝がんに進む可能性があります。 
 検査について
  検診などで肝機能異常があれば、消化器内科や肝臓病専門医を受診し 精密検査を受けてください。
まず行う肝機能検査としてAST,ALT(肝細胞の中で働く酵素です。肝臓の障害の程度がわかります。)が30以上あれば異常とみなします。
次に肝機能異常の原因を調べるため、C型・B型肝炎などのウイルス肝炎、自己免疫性肝炎、肝腫瘍、脂肪肝などの血液検査や超音波検査などで調べます。
B型肝炎ウィルスに関する各検査の大まかな意味は 以下のごとくです。
 HBs抗原  B型肝炎に感染しているかどうかを調べます。      
 HBs抗体 過去にHBVに感染し、その後肝炎が治ったことを示します
B型肝炎ワクチンを接種した場合にも陽性になります。
 IgM-HBc
抗体
最近HBVに感染したことやB型急性肝炎、またはB型慢性肝炎の急性増悪の可能性を示します。
  IgG-HBc
抗体
高値ならHBVキャリア、低値なら過去の感染を示します。
 HBe抗原 HBVの活動性が高く、血液中にHBウィルス量が多い状態で、感染力が強いことを示します。
 HBe抗体 陽性になるとウィルスの増殖がおさまり活動性が低いことが多く無症候性HBVキャリア、B型慢性肝炎の非活動期の可能性があります。  
HBV-DNA 血液中のB型肝炎ウィルスの量を調べる.。
治療について
  B型肝炎の治療は、大きく分けて抗ウイルス療法(インターフェロン療法、抗ウイルス剤)・肝庇護療法・免疫療法などがあります。
B型慢性肝炎の場合は、ウイルスを体から完全に排除することはほぼ不可能で、治療の目的は【ウイルスの増殖を低下させ、肝炎を沈静化させることです。】
治療は、年齢や検査の値によって時期や方針は変わります。
 1、インターフェロン療法  主な作用として抗ウイルス作用・免疫増殖作用・抗腫瘍作用などが知られています。(35歳未満)
B型肝の場合は20〜30%の人に効果があるとされています。
副作用は インフルエンザ様症状です。(発熱、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感など)
 2, 抗ウイルス療法 エンテカビルと言う内服薬で、ウイルス量を減らす作用が強く、また、副作用もインターフェロン療法と比較して少ないとされています。副作用は、頭痛や倦怠感です。
治療中止後に肝機能が悪化する事例があるため、副作用が少ないとされていますが、体の異常を感じた場合は、すぐに医師に相談しましょう。自分の判断で薬を辞めたりしないようにしましょう。
 公費医療費助成について
   肝炎インターフェロン、抗ウイルス治療の医療費の助成が行われております。
住所地を管轄する保健所に申請書類等をご提出することによって 肝疾患診療連携拠点病院・専門医療機関で治療を受けることが出来ます。(自己負担額が決められております。)
鍜治田クリニックは、肝疾患診療連携拠点病院・専門医療機関です。
検診などで肝機能に異常があった方は 精密検査を受ける為にお越しください。 
 日常生活で気をつけること
           肝臓に負担をかけないように、規則正しい生活を心がけ ストレス・過労を避け栄養のバランスを考えた食事を食べましょう 
禁酒   少量のアルコールでも肝機能が悪化する恐れがあるため、禁酒が必要です。
 お風呂 ぬるめのお湯に入り 長湯は避けましょう。熱いお湯やサウナはかなりの体力を消耗するので避けましょう。また、食後1時間はお風呂に入るのを避けましょう。 
家族とタオル・髭剃りシェイバー・歯ブラシなど共用しないようにしましょう。 
 サプリメント  健康食品やサプリメントの中には、種類や服用方法によって かえって肝障害を引き起こす可能性のある物もあります。医師や薬剤師に相談しましょう。
 定期検診 B型肝炎はどのような経過をとるのか判断が難しいため、たとえ症状が落ち着いていても 定期的に肝臟の検査を受け 肝臓に異常が生じていないか確認するようにしましょう。